『「アミノバイタル®」カップ2023 第12回関東大学サッカートーナメント大会』は、6月18日(日)に2回戦の全8試合が行われた。この日は多くの会場で30度を超す厳しいコンディション。チームの底力が試される試合となった。
2回戦 トーナメント表・結果
2回戦レポート
2回戦からは関東3部リーグの上位チームが登場。1回戦を勝ち抜いた都県代表チームと対戦することとなった。
第8節終了時点で関東3部リーグ首位の神奈川大学は、1回戦で4-0と快勝した明海大学と対戦。神大は37分に相手のこぼれ球から先制点を決めるが、すぐさま明海大が追い付き、1-1で前半は終了。後半は攻めあぐねた神大だったが、78分に22番・藤田仁朗のスルーパスに30番・細田皐太が反応。そのままゴールを決めると、これが決勝点となり神大が3回戦進出を決めた。関東3部リーグでは、首位・神大と同勝点で並ぶ城西大学は横浜国立大学と対戦。前半は両チーム動きがないまま試合を折り返したが、後半序盤の58分、城西大は13番・斉藤涼優のクロスに11番・吉川元輝が豪快なヘディングを叩き込んで先制。城西大は67分にも追加点を獲得し、2-0で完勝。3部リーグ上位チームの強さを証明した。1回戦では大量5ゴールを挙げて勢いに乗る常磐大学は23分、キャプテンの3番・鎌上翔平がヘディングシュートを決めて先制。しかし、中央学院大学も前半終了間際に9番・小柳陸の左足シュートで同点に追いつく。後半に入ると中院大がペースをつかみ、68分、76分と立て続けに追加点を決め、常磐大を突き放す。最終的には3-1のスコアで、関東3部リーグ所属の中院大が快勝した。
東京経済大学と大東文化大学の試合は、動きがないまま前半を終了。しかし63分、大東大は10番・田中征吾が鮮やかなドリブルからチャンスを作ると、最後は7番・根岸亮太が右サイドからペナルティエリアに侵入。強烈なシュートを叩き込んで先制点をあげる。このゴールが決勝点となり、1点を守り切った大東大が関東リーグ3部4位(第8節終了時)の東経大を破る大金星で、3回戦へと駒を進めた。一方、1回戦で関東3部リーグ所属の共栄大学を破った学習院大学は、同じく関東3部の慶應義塾大学と対戦。学習大の連続"ジャイキリ“が注目されたが、先制したのは慶大だった。13分、混戦をものにして1点を得ると、40分にも33番・藤井漱介の連続ゴールで追加点。後半にも、途中出場の22番・大下崚太が試合を決定づける3点目を決める。慶大が0-3で快勝し、3回戦進出を決めた。
残る3試合は、関東3部リーグ所属チーム同士の対戦となった。
関東3部リーグでは降格圏内に沈む東京学芸大学は、リーグ戦では0-2で敗れている明学大と対戦。スコアレスドローで迎えた後半は両チームとも我慢の時間が続く。だが61分、東学大は29番・半田祥真が左サイドから仕掛けてチャンスを作ると、最後は21番・柿本音王が落ち着いてボールをコントロール。そのままシュートを決め、ついに明学大のゴールを割ることに成功。東学大はこの1点を守り切って勝利。リーグ戦での雪辱を果たした。激しいゴールの奪い合いとなったのは、平成国際大学と東京農業大学の対戦。平国大が4分から31分までの間に3得点を決めると、35分には東農大も1点を返したところで前半が終了。後半に入ると、平国大は65分にキャプテン10番・加藤佑弥が追加点を奪い、4-1とリードを広げる。しかし、東農大も最後まで粘り強くゴールを狙う。86分と2点目を挙げると、アディショナルタイムにも追加点を決めて4-3に。平国大に1点差にまで詰め寄るが、反撃はここまで。1点差を守りきった平国大がこの大接戦を制した。リーグ戦では8位と9位。勝点1差で競り合う國學院大學と専修大学の一戦は、予想外のスコアとなった。専大は前半開始早々の4分に、9番・松本皐誠が先制点を決めると、30分から40分の間に3得点を追加し、前半だけで4点のリードで試合を折り返した。後半が始まると専大の攻撃はさらに加速。後半途中から出場の10番・村上千歩が4得点を挙げる活躍で、最終的には10-0の大勝。総力戦で戦った専大が3回戦進出を決めた。
6月23日(金)に全16試合が行われる3回戦からは、シード校である関東1部リーグ、2部リーグの24チームが登場。はたして下剋上はおこるのか。そして都県リーグ代表唯一の生き残り、大東文化大学の行く末は……!
関東最強チームを決める戦いは、まだ始まったばかりだ。