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　『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』【1部リーグ】は、4月13日(土)に全6試合が行われた

1部リーグ第2節　全結果・順位表

1部リーグ第2節まとめ

　1部リーグは今年も混戦模様となりそうだ。前節の開幕戦では3-0と快勝を収めた前年度王者・筑波大学だったが、今節はスコアレスドローに。特に前半は攻めあぐね、シュート数はわずかに1と苦戦した。対する国士大も最後までゴールネットを揺らさず、揃って連勝を逃す結果に。

　また、初戦で白星スタートを切った昨年度2位・東京国際大学も中央大学相手に初黒星を喫する結果に。後半開始早々の48分に中大は小川嵩翔のコーナーキックを田中幹大がダイレクトで合わせて先制。中大はこの1点を守りきり今季初勝利を収めた。



　その中大を前節は3-1で下した日本大学も、桐蔭横浜大学相手に1-1でドロー決着。日大は、過去監督を務めたこともある植木繁晴氏が数日前に逝去。現チームスタッフと植木氏の繋がりは深く「ミーティングでは勝点3を植木さんに捧げたいといっていた」(日大・川津博一監督)が叶わなかった。それでも桐蔭大に先制される中、熊倉弘達がフリーキックを直接決め、2試合連続ゴールで追いついて勝点1をマークした。



　一方、桐蔭大の安武亨監督は「前節の内容に比べたら、今節は内容的にもよかった。期待のもてる試合だった」とコメント。特に前半は日大にほとんどチャンスを作らせず優勢に試合を展開したが「あと一歩のところを守りきれるのが日大さんで、あと一歩のところを決めきれないのがウチ」。渡邊啓吾のゴールで先制するも追いつかれ、勝ち越し点を奪うことができなかった。「そこが変わらないと優勝はできない」と、内容だけではなく結果に強くアプローチする姿勢を見せた。



　上記の結果、前節で勝利した6チームのうち4チームが引き分け、または敗戦に。初戦に続けて連勝を挙げたのは明治大学と流通経済大学の2チームのみとなった。

　昨年度インカレ王者の明大は、初戦に続き得点力が爆発し、中村草太と藤森颯太が2試合連続となるゴールを決めて4-1と圧勝。なかでも中村は2ゴール1アシストと絶好調。鋭い抜け出しで2ゴールを決めると、左サイドからのクロスで藤森のゴールをアシスト。他を寄せ付けない強さで首位に躍り出た。明大と同じく、前節に続く白星を挙げたのが流通経済大学だ。前節同様、対戦相手の駒澤大学に先制点を許した流経大だったが、その15分後に清水蒼太朗が鮮やかなヘディングシュートを決めて同点に。前節も同点弾を叩き出した清水が、2試合連続ゴールで再び試合を振り出しに戻した。流経大はその直後に松永颯汰が決めて逆転に成功。34分にも川畑優翔、そして後半早々の49分にも松永がこの試合2点目となるゴールを決めて駒大を引き離し、危なげない展開で勝利を収めた。




　残る1試合は、ともに黒星スタートとなった東洋大学と東海大が対戦。試合は66分に東海大が吾妻駈のゴールで先制。このまま東海大が逃げ切るかと思われたがアディショナルタイムに劇的な展開が。90+2分、東洋大は依田悠希とのワンツーで抜け出した山之内佑成が決めて同点に追いつくと、その2分後に今度は依田が押し込んで逆転に成功。東洋大が終了間際のわずか2分間でスコアをひっくり返した。東洋大はさらにその2分後、鍋島暖歩が2枚目の警告で退場になるが、1点差を守りきってフィニッシュ。東洋大は終盤の交代采配がピタリ的中。87分から登場の依田が2ゴールに絡む活躍で今季リーグ初勝利となった。




　この結果、未だ勝点がないのは東海大、駒大、関東大の3チームに。今季1部に昇格した駒大、関東大にとっては厳しい1部スタートとなった。天皇杯地域予選のためリーグ戦は1週間休みとなり、第3節は4月27日(土)に開催される。第3節では、ともに2連勝中の明大と流経大が対戦するという好カードも。この試合の結果いかんでは、早くも全勝チームが1チーム、もしくは0ということになる可能性もある。また、今週末は筑波大、流経大、東国大、日大、桐蔭大が天皇杯地域予選に出場。過去、天皇杯予選の勝利で調子を取り戻したチームもいるだけに、天皇杯予選での各チームの動向にも注目したい。「リーグ戦も大事ですけど、天皇杯も大事。僕らにとっては同じ大事な試合がずっと続くだけ。天皇杯によって気持ちよく第3節で勝点3をとりたい」(桐蔭大・安武監督)。