TOP > ニュース一覧 > ニュース

【結果・レポート】JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦・1部第4節

2024/05/07


 『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』【1部リーグ】第4節は、5月4日(土)に全6試合が行われた。


1部リーグ第4節 全結果・順位表





1部リーグ第4節まとめ


 前節の直接対決でついに唯一の全勝チームとなった首位・明治大学は、前節待望の今季リーグ初勝利を挙げた9位・駒澤大学と対戦。連勝で波に乗りたい駒大だったが、優勝候補・明大の力は圧倒的だった。明大は10分、常磐亨太、藤森颯太とボールをつなぐと、最後は熊取谷一星がペナルティーエリアのすぐ外からミドルシュートを決めて先制。先日、来季の東京ヴェルディ内定を発表したばかりの熊取谷が早速結果を出した。明大は19分にも、GK藤井陽登のロングキックに藤森が抜け出すと、相手GKの処理ミスを見逃さずそのまま押し込んで追加点。藤森の4試合連続ゴールで明大が2-0とリードし前半を終えた。後半に入ると、明大はさらに攻撃のギアをあげる。56分に藤森がこの試合2点目となるゴールを挙げると、78分にも熊取谷が2点目を挙げて4-0に。明大は終盤になっても攻撃の手を緩めず、84分に三品直哉のパスに抜け出した中村草太が右足を振り抜いて5点目をマーク。藤森に続き、中村も4試合連続ゴールとなった。中村は終了間際の90分にも追加点を挙げ、終わってみれば熊取谷、藤森、中村がそれぞれ2ゴールを挙げて明大が6-0と圧勝。大量得点で首位を堅持するとともに、得失点差でも優位な状況に立った。



 その首位・明大を勝点2差で追う2位・筑波大学。未だ勝利のない11位・桐蔭横浜大学との試合は、早い時間にスコアが動いた。5分、半代将都がGKの弾いたボールを冷静に押し込んで先制。筑波大はさらに13分、角昂志郎がドリブルで前線まで一気に持ち込むとペナルティーエリア内で技ありのシュートをゴール右隅に決めて追加点。筑波大が早い時間帯に2-0とリードを広げた。しかし、桐蔭大もここから反撃を開始。25分、スローインの流れからチャンスを作ると、永井大士がペナルティーエリアの外から豪快なミドルシュートを決めて1点を返す。筑波大の無失点記録を桐蔭大がこのゴールでストップした。しかし、後半はどちらも攻めあぐねるシーンが続きともに追加点のないまま試合終了。筑波大に今季リーグ初の失点を与えた桐蔭大だったが、逆転ならず2-1で試合終了。筑波大がホーム2連勝を飾り首位・明大との勝点2差をキープした。

 前節、明大との全勝対決に敗れ初黒星を喫した3位の流通経済大学は、対照的に前節初白星を挙げた東海大学と対戦。ともになかなかチャンスを作れない展開の中、先手をとったのは東海大だった。19分、井出唯楓からのロングパスは桑山侃士には合わなかったものの、星景虎がうまく回り込んでキープすると、流経大DFを置き去りにしてゴール前に侵入。キーパーのタイミングをずらすとゴール右隅にシュートを流し込んで先制点を挙げる。東海大が前半に放ったシュートはこの1本のみ。わずかなチャンスをモノにした東海大が1-0で試合を折り返した。ビハインドを負った流経大は57分に一気に3人の選手を替えて試合の主導権を握るが、なかなか東海大のゴールを割ることができない。それでも70分、GKの弾いたボールに藤井海和が詰めて同点に追いつく。さらに攻勢を強める流経大だったが、東海大も粘り強い守りでこれ以上の失点を許さず1-1でタイムアップ。東海大が上位チーム相手に貴重な勝点1を手に入れた。対する流経大は東海大の5倍ものシュートを放ちながら1点に留まり厳しいドローに。順位は変わらないながらも、2位・筑波大に1ゲーム差を空けられることとなった。

 流経大と同勝点で並ぶ4位・東京国際大学と、初の1部リーグで厳しい洗礼を受けている最下位・関東学院大学の試合は思わぬ結果となった。関東大は序盤の7分、ディフェンスラインからのパスワークで一気呵成に前線までボールを持ち込むと、最後は佐藤未来也の横パスを堀金峻明が蹴り込んで先制する。しかし、その後は東国大が試合を支配。関東大の前半のシュートは先制点の1本のみに留まるも、東国大は決定機を決めきれず0-1で前半を終える。後半も東国大が優位に試合を進めるものの、関東大のゴールを割ることができない。すると76分、関東大は野嶋圭人がペナルティーエリアに侵入したところを倒されてペナルティーキックを獲得。これを堀金が冷静に沈めて関東大が0-2とリードを広げた。チャンスを得点につなげられない東国大だったが、終了間際の90+1分にGKからのこぼれ球を途中出場の吉田眞翔が決めてようやく1点を返すが、時すでに遅し。試合は1-2で終了し、わずかなチャンスを確実にゴールにつなげた関東大が待望の1部リーグ初勝利を挙げて最下位を脱出。9位に順位を上げた。



 前節は試合を優勢に進めながらも引き分けに終わった6位・東洋大学は10位・中央大学と対戦。立ち上がりは東洋大が両サイドから攻撃を仕掛けるが、中大も堅固な守備で東洋大の攻撃をブロック。0-0のまま試合を折り返した。後半に入ると「前半は耐える時間が多かったが、後半は立ち上がりから相手のブラインドや背後にどんどん走り込んで押し込んでいこうと話した」(中大・星野創輝)という中大がアグレッシブな攻撃を展開。すると55分、湯谷杏吏のロングキックに持山匡佑が反応。これは東洋大DFにクリアされるものの、そのボールを拾った星野創輝が冷静にゴール左隅に流し込んで中大が先制する。「相手DFの足がどこまで伸びてきそうだとか、コースの空いているところも冷静に見えていたので落ち着いて決められた」(星野)。さらにその2分後には、「なかなか人が真似できないようなシュートをうつ。非凡なものをもっている」(中大・宮沢正史監督)という持山が豪快なミドルシュートをゴールに叩き込んで追加点。中大が後半開始早々に0-2とリードを広げた。東洋大も粘り強く攻め、終了間際の90+3分にロングスローからチャンスを作ると最後は依田悠希が蹴り込んで1点を返すが、ほどなくして試合終了。前節は筑波大学相手に0-3の完敗を喫した中大だが「改めて中大のサッカーとはどういうものか、選手たちと話し合いをした」(中大・宮沢監督)。「相手はポゼッションのチーム。いい守備をして、ボールを奪ってからは早い攻撃を、と伝えた」という狙いどおり展開から1-2で勝利し、10位から6位へと大きくジャンプアップした。




 ともに前節に黒星を喫している5位・日本大学と7位・国士舘大学。同じ勝点4同士の対決は、激しいゴールの奪い合いとなった。先手を取ったのは国士大。13分、日大からボールを奪うと須藤太一のパスを東川続が流し込んで先制する。しかし日大も5分後の18分、永田亮輔が右から放ったシュートのこぼれ球を、青木晴暉が押し込んで同点に追いつく。対する国士大も45分、村上竜規の折り返しを東川が流し込んでこの試合2点目となるゴールを挙げる。日大はその2分後に青木のヒールに猪野毛日南太が合わせて同点に追いついたかと思われたが、このゴールはオフサイドの判定でノーゴールに。1-2で国士大リードのまま試合を折り返した。日大は後半の頭から石川晴大を入れて攻勢を強めるが、どうしても国士大からゴールを奪うことができない。逆に79分、フリーキックからの混戦の中でハンドの判定を受け、ペナルティーキックを献上することに。国士大のキッカーは東川。前節の東国大戦でペナルティーキックを失敗しているだけに「蹴りたくはなかった」が「みんなが『行け』と。この1週間ずっと練習してきて、これで外したらもう仕方ないという気持ちで蹴った」という"決意のペナルティーキック"がゴール右に決まりハットトリックを達成。国士大はその5分後にも、ルーキー・川原良介がこぼれ球を押し込んでダメ押しの4点目。国士大が1-4と大きくリードを広げたが、日大がここから反撃を開始する。日大は2分後の86分、永田の右からの大きなクロスに交代出場の石橋鞘が頭で合わせて2点目をあげる。日大は90分にも永田が倒されてペナルティーキックを獲得。これを熊倉弘達が冷静に沈めて1点差に迫る。しかし同点に追いつくことなく試合は終了。1点のリードを守りきった国士大が3-4で接戦を制した。






 首位・明治大学と勝点2差の2位・筑波大学はともに勝利。明大は4連勝、筑波大は4戦無敗と好調をキープしている。1ゲーム差で続くのは流通経済大学と、国士舘大学が同率で3位に並ぶ。5位には勝点1差で東京国際大学、そして同勝点で中央大学が6位に浮上するなど、今節は3位以下の中位グループに動きがあった。また、関東学院大学が初勝利を挙げたことで9位に浮上。勝点4グループに食らいついている。今節の結果、唯一の未勝利チームとなった桐蔭横浜大学が最下位に転落。今節は筑波大学から初となるゴールを奪うものの、結果には結びつかなかった。

 次節・第5節は天皇杯地域予選を1週間挟んで5月18日(土)に5試合を実施。駒澤大学vs筑波大学戦のみ、5月19日(日)に行われる。少しずつ上位グループが中位グループを引き離しつつある1部リーグ。明治大学、筑波大学に土をつけるのは果たして……。
チケット情報
試合映像配信予定
リーグ戦・各節レポート
プロ内定者一覧
はじめての大学サッカー
2024年度新入部員一覧
主将副将一覧
プログラム通販
スペースバー1
メディアの皆様へ
スカウトの皆様へ
スペースバー2
Youtube
X(旧Twitter)
Instagram
Facebook