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【結果・レポート】JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦・1部第17節

2024/10/14


 『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』1部リーグ第17節は、10月12日(土)に全6試合が行われた。

 得失点差4の同勝点で競り合う首位・明治大学と2位・筑波大学。今節は両チームとも対戦相手に苦しめられながらも辛勝し、ともに勝点を41に伸ばした。

 明治大学は9位の東海大学と対戦。前半にショートカウンターから先制した明大だったが、後半の71分にロングスローからチャンスを作られ東海大に失点。1-1と追いつかれる。だがその9分後に、相手のクリアボールを拾った三品直哉が、強烈な左足のシュートを突き刺して再びリードを奪い、1-2で勝利。首位をキープした。
 一方、7位の日本大学と対戦した筑波大学は、16分にコーナーキックから先制するも31分、35分と立て続けに熊倉弘達に失点を喫し、日大に逆転を許す。それでも前半終了間際の42分に廣井蘭人が決めて同点に追いついて試合を折り返すと、後半の72分にペナルティーキックを獲得。これを半代将都が決めてスコアを3-2とし、1点リードのまま逃げ切り、首位・明大との同勝点・得失点差4をキープした。

 3位の中央大学は10位・駒澤大学を星野創輝のヘディングシュートで下し、前節に続くウノゼロ勝利。4位の東洋大学は、5位・東京国際大学に先制されるものの、今季リーグ初出場のPonce尾森世知がゴールを決めて同点に追いつく。その後、東国大は2人の選手が退場に。数的優位に立った東洋大は後半、新井悠太がダイレクトシュートを決めて逆転に成功。2-1で勝利した。

 明大は2連勝、筑波大は4連勝、中大は3連勝、東洋大は4連勝と上位4チームはそろって勝点を伸ばし、順位変動はなし。この結果、優勝の可能性を残すのは上位4チームのみとなった。また明大と筑波大は7位内が確定し、冬の全国大会、全日本大学サッカー選手権大会(インカレ)への出場も決定した。

 5位・東国大以下は、9位・東海大まで順位に変動はないものの、6位・流通経済大学が最下位の関東学院大学に1点を守りきられて黒星を喫し、8位の桐蔭横浜大学も11位の国士舘大学に逆転負け。この結果、国士大と駒大の順位が入れ替わり、駒大が再び11位の自動降格圏に転落。国士大は10位に順位を上げた。また、流経大が勝点を伸ばせなかったことで、6位から降格圏の10位までが勝点3差、自動降格圏の11位も勝点4差と厳しい状況になっている。

 タイトな競り合いの続く上位4チーム、1部リーグ残留のため厳しい戦いの続く中位~下位グループ。残る5試合で、どんな展開が待ち受けているのか。ともに4連勝中、2位・筑波大学と4位・東洋大学の上位対決が注目される第18節は、10月19日(土)に全6試合が行われる。


1部リーグ第17節 全結果・順位表





1部リーグ第17節マッチレポート



中央大学 1(0-0)0 駒澤大学 @AGFフィールド

 3位・中央大学と10位・駒澤大学の試合は、降格圏から抜け出したい駒大が立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛ける展開に。対する中大も、駒大の波状攻撃を決死の守備でブロック。12分には中大・家坂葉光のシュートがポストを叩く惜しいシーンもあったが、どちらも決定機を決めきれないまま0-0で試合を折り返した。
 後半に入ると中大が両サイドを起点に反撃を仕掛ける。すると後半開始早々の48分、中大は鈴木登偉のアーリークロスに持山匡佑が反応。相手DFと対峙しつつも右からゴール前にクロスを入れると、これを星野創輝が頭でゴールに叩き込んで中大が先制する。ビハインドを負った駒大は60分過ぎに次々と選手を交代して中大ゴールに迫るが、ラストプレーの精度に欠き得点に結びつけることができない。アディショナルタイムには途中出場の中大・常藤奏が2枚目の警告で退場となり、数的優位に立つものの時すでに遅し。先制点を守りきった中大が1-0で勝利し、これで3連勝。首位グループとは勝点10差ながらも3位をキープした。一方、敗れた駒大は11位の国士舘大学が勝利したため、再び自動降格圏の11位に後退となった。




筑波大学 2(1-1)2 日本大学 @筑波大学第一サッカー場

 得失点差4で首位・明治大学を追う2位の筑波大学は7位・日本大学と対戦。試合は前半に大きく動いた。まずは16分、筑波大は安藤寿岐の左からのコーナーキックを加藤玄が頭でそらせてゴールへ。筑波大が先制する。しかし日大も少しずつ筑波大陣地に攻め込み、31分に熊倉弘達がミドルシュートを決めて同点に追いつくと、その4分後にも追加点。GK・木村凌也からのロングキックに長谷川皓哉が反応し、ボールを収めてペナルティーエリアに侵入。DFをかわしながらゴール前にパスを入れると、これを熊倉弘達が蹴り込んで、この試合2得点目となるゴールで逆転に成功する。対する筑波大も反撃を開始。攻勢を強めて日大ゴールに迫り、42分に右サイドバック・池谷銀姿郎のアーリークロスを半代将都が受けてゴール前にパス。これをU-19日本代表・廣井蘭人が左足を振り抜いてゴールに突き刺し2-2に。前半終盤に筑波大が試合を振り出しに戻して試合を折り返した。
 日大は後半の頭から大久保帆人、関日向多の2人を同時にピッチへと送り出して試合の流れを引き寄せようとする。だが70分過ぎ、安藤の左からのクロスに半代がヘディングで合わせようとしたところを倒され、筑波大がペナルティーキックを獲得。72分、これを半代自身が冷静に沈め、筑波大が3点目を挙げ3-2と勝ち越す。その後は筑波大が危なげない試合運びで日大の攻撃をシャットアウト。1点のリードを保ったまま3-2で試合終了。4連勝で首位・明大との差をキープした。


流通経済大学 0(0-1)1 関東学院大学 @RKUフットボールフィールド

 6位・流通経済大学と、4連敗中で最下位に沈む関東学院大学の対戦。どちらも攻めあぐねる展開の中、14分に関東大がコーナーキックを獲得。土屋海人の左からのキックを、堀金峻明が頭で合わせて関東大が先制する。
 だが、その後も両チームなかなか決定機を作れず、流経大は32分、56分と早めの選手交代で流れを引き寄せようとする。だが、チャンスは作れども決めきれず、関東大が虎の子の1点を守りきって0-1で勝利。関東大が第4節以来、13試合ぶりとなる白星を挙げた。


東洋大学 2(1-1)1 東京国際大学 @AGFフィールド

 勝点4差の4位・東洋大学と5位・東京国際大学の直接対決。試合は前半に大きく動いた。先手を取ったのは東国大。18分、東国大の吉田桂介が高い位置で東洋大からボールを奪うと、これが相手選手にあたりそのまま前線へ。これに反応した尾崎岳人が、前に飛び出したGKをかわしてシュートを突き刺し、東国大が先制する。だが東洋大も33分、GK前田宙杜からのロングキックに荒井涼が反応。頭で落として湯之前匡央につなげると、湯之前がファーサイトにクロスを入れる。これを、リーグ戦初出場のPonce尾森世知がトラップして収めると、右足を振り抜いて豪快なシュートをゴール左隅に突き刺す。すると東洋大が試合を振り出しに戻した直後の34分、東国大のDF井坂虎鉄が2枚目の警告を受けて退場に。すぐさま中盤の竹間永和を下げてDF橋辺海智を入れて修正を図る東国大だったが、40分には若松隼人がイエローカード。序盤にも警告を受けていた若松も、これが2枚目の警告となり退場に。東国大が前半のうちに2人を退場で失い、後半を9人で戦うことになった。
 11人対9人の戦いとなった後半は、ほぼほぼ東国大陣地に東洋大が攻め込むワンサイドゲームに。東国大もゴール前に人数を固めて守る形となり「2人も多くいて優位と思われるだろうが、スペースがまったくなく、とてもやりにくかった」(東洋大・新井悠太)。東洋大がボールをキープしながらも、攻めあぐねる展開は70分過ぎまで続いたが、72分にDFのクリボールを拾った東洋大・新井が、そのまま右足のダイレクトシュートを放ってゴールネットを揺らす。「時間帯的にも相手に守り切られてしまう、けっこうギリギリのライン。なんとかゴールをこじ開けたという感じ」(新井)。新井のゴールで逆転に成功した東洋大が、2-1で勝利しこれで4連勝。勝点1差の3位・中央大学を勝点1差で追随する。一方2人の退場者を出し、苦しい戦い強いられた東国大。これで4連敗と、なかなかトンネルを抜けられない。順位は5位と変わらないものの、東洋大との勝点は7差と開き、6位とは勝点2差と厳しい状況だ。




東海大学 1(0-1)2 明治大学 @東海大学湘南キャンパスサッカー場

 同勝点の2位・筑波大学とデッドヒートを繰り広げている首位・明治大学。降格圏が迫る9位・東海大学との試合は、両チームなかなか決定機を作れない中、明大が38分にショートカウンターを仕掛ける。島野怜のスルーパスに中村草太が反応。右サイドから入れたグラウンダーのクロスを真鍋隼虎が収め、右足を振り抜いて先制点。明大が0-1とリードして前半を終えた。
 試合の主導権は明大が握っているものの、東海大は後半、早めの選手交代で明大に反撃を試みる。すると71分、東海大はロングスローからチャンスを作ると、途中出場の渡邊翼のヘディングを桑子流空が蹴り込んで同点に追いつく。首位に黄信号が灯った明大だが、78分に熊取谷一星が怪我による長期離脱からの復帰を果たすと、坂上輝も同時にピッチへと送り出し東海大に傾いた流れを少しずつ引き寄せる。そして82分、相手のクリアボールを拾った三品直哉が、強烈な左足のシュートを突き刺して明大が再び勝ち越し。そのままリードを守りきり1-2で勝利した。筑波大も3-2で勝利したため、勝点差、得失点差ともに変更のないまま、明大が首位をキープ。東海大も9位のままだが、降格圏の10位・国士舘大学と勝点同数、11位の駒澤大学が勝点1差に迫っている。


桐蔭横浜大学 1(1-0)2 国士舘大学 @桐蔭学園多目的グラウンド

 8位・桐蔭横浜大学は自動降格圏に沈む11位・国士舘大学と対戦。桐蔭大は8分、池田柚生のクロスに笠井佳祐が合わせて早々に先制点を挙げる。しかし、その後は両チームなかなかシュートまで持ち込むことができない。
 低調な流れを変えるべく、桐蔭大はンワディケ ウチェ ブライアン 世雄を、国士大は後藤響を後半の頭から投入。すると50分、国士大は中村晃大がゴールを決めて同点におつき、試合を振り出しに戻した。その後、試合は膠着状態となりどちらも決定機を作れないまま。このまま1-1で引き分けかと思われた88分、国士大はコーナーキックの流れから途中出場の村上竜規が蹴り込んで追加点。終了間際に逆転弾を決めた国士大が1-2で勝利し、自動降格圏を脱出。10位に順位を上げた。5位から9位までがすべて敗れたため、桐蔭大も9位をキープ。しかしながら降格圏の10位・国士大と勝点1差、11位の駒大とは勝点2差と厳しい状況になった。
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