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【結果・レポート】JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦・2部第17節

2024/10/15


 『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』2部リーグ第17節は、10月13日(日)に全6試合が行われた。


 首位・慶應義塾大学は、41分に茅野優希が挙げたゴールを守りきって0-1で10位・立教大学に勝利。前節の黒星で首位との勝点差が4位に開いた2位の日本体育大学は5位・立正大学と対戦。試合序盤、立正大に先制点を許した日体大だが、その4分後に同点に追いつくと前半終了間際に逆転に成功。1-2で勝利し、2位をキープした。

 今節最注目の一戦が、勝点26で並ぶ3位・法政大学と4位・順天堂大学の"シックスポイントマッチ"だ。試合は序盤の10分に順大が先制するものの、その6分後に法大が追いつき、28分にも追加点を挙げ逆転に成功。だが順大も39分、45+2分に今井啓太が連続ゴールを決め、スコアを2-3として再びリードを奪う。順大は終盤の86分にもダメ押しの4点目を挙げ、2-4で法大を下した。この結果、順位が入れ替わり順大は3位に。法大は勝点3差で4位に後退した。

 勝点1差の6位・早稲田大学と7位・神奈川大学の直接対決は、早大が駒沢直哉の3試合連続ゴールを含む2得点を前半に先取。終了間際に神大に1点を許すものの、1-2のまま勝利した。これで3連勝の早大は5位に順位を上げ、4位・法大と同勝点に。神大は9位に後退した。

 下位グループでは、8位・拓殖大学と11位・山梨学院大学、9位・産業能率大学と最下位の城西大学がそれぞれ対戦。勝点2差の拓大と山学大の試合は、激しいゴールの奪い合いとなった。勝てば自動降格圏から脱出できる山学大は、立ち上がりから猛攻を仕掛け10分に先制点を挙げる。しかし後半は拓大が反撃を開始。53分、66分と立て続けにゴールを決めて逆転する。これ以上負けられない山学大も86分に同点に追いつくが、拓大がアディショナルタイムに3点目を決めて2-3と逃げ切りに成功。また、産能大と城西大の試合は、後半に産能大が2得点を挙げ0-2で完勝。この結果、拓大、産能大ともに順位をひとつ上げて7位と8位に。3連敗の立教大と山学大、2連敗の城西大は順位は変わらず、9位との勝点差だけが開く結果となった。

 全6試合が10月20日(日)に行われる第18節は、法大vs慶大の上位対決や立教大vs城西大の降格圏に沈むチーム同士の直接対決も。慶大がそろそろ独走態勢に入るのか、それとも日体大、順大が待ったをかけるのか。残るは5節、見逃せない試合が続く。


2部リーグ第17節 全結果・順位表





2部リーグ第17節マッチレポート



法政大学 2(2-3)4 順天堂大学 @法政大学城山サッカー場

 勝点26で並ぶ3位・法政大学と4位・順天堂大学の"シックスポイントマッチ"は、序盤から両チーム一歩も引かないゴールの奪い合いとなった。先手を取ったのはアウェーの順大。10分、順大は谷口大晟のロングパスに今井啓太が反応。ペナルティーエリアに侵入して出したパスに、ゴール前に上がってきた竹腰智也が蹴り込んで順大が先制する。しかし、法大もその6分後に大畑凜生が中盤で順大のパスを奪い一気に前線へ。ペナルティーエリア手前から放ったシュートがネットを揺らし、同点に追いつく。法大は28分にも、コーナーキックの流れからチャンスを作ると相手DFのこぼれ球を池端今汰が押し込んで逆転に成功。だが、順大もすぐさま反撃に移ると39分に左サイドから攻撃を仕掛け、松本愛己のクロスに今井啓太が頭で合わせて同点弾。さらに前半終了間際の45+2分、順大GK・金田大和からのロングキックを処理しようと前に出てきた法大GKがミス。すかさずボールを収めた順大・今井が、無人のゴールにシュートを流し込んで勝ち越しの3点目をマーク。2-3と順大がリードして試合を折り返した。
 後半は、1点を追う法大が主導権を握り順大ゴールを脅かすが、順大も集中した守備でゴールを割らせない。対する順大はやや押し込まれる展開ながらも数少ないチャンスをいかし、終盤の86分、途中出場の齊藤慈斗が法大からボールを奪いペナルティーエリア手前から右足を振り抜く。これがゴール左隅に決まり試合を決定づける4点目。直接対決らしい熱戦となった試合は、最後に順大が法大を突き放して2-4で勝利した。この結果順位が入れ替わり、順大は3位となり自動昇格圏の2位・日本体育大学に勝点1差と迫った。敗れた法大は4位に。3位・順大とは1ゲーム差となった。


山梨学院大学 2(1-0)3 拓殖大学 @山梨学院大学川田ツインサッカー場

 8位・拓殖大学は勝点2差の11位・山梨学院大学と対戦。8位とはいえ降格圏と差はわずかなだけに負けられない拓大だったが、前半は自動降格圏からの脱出のためには後がない山学大の勢いが勝った。山学大は立ち上がりから積極的に攻撃を展開。10分に右サイドから攻撃を仕掛けると村田智哉のクロスに岡響己が低い位置から頭で合わせる。バーを叩いたボールはそのままネットを揺らし、山学大が先制点を挙げる。先手を取り勢いに乗る山学大だが、その後は追加点のないまま1-0で前半を終了。
 前半は防戦一方となった拓大は後半の頭から吉原優輝を投入。また攻めながらも追加点を奪えなかった山学大も三木響介を送り出して後半に臨んだ。すると、この交代起用が早々にスコアを動かした。53分、拓大は細かなパス回しからペナルティーエリア手前でボールをキープすると、吉原が技ありのシュートを放ち同点ゴールを決める。拓大は66分にも、最終ラインからのロングキックに松村拓実が反応。松村からのマイナスのパスを、川村舞弥が合わせて追加点。拓大が逆転に成功する。しかし、これ以上負けられない山学大も粘り強く攻める。試合終盤の86分、岡澤韻生からの右コーナーキックを原田蓮斗が右足で合わせて同点に追いつく。試合は2-2で終了かと思われたが、最後にもうひと波乱。アディショナルタイムに突入した90+2分、拓大は左サイドのスローインからチャンスを作ると、岡本岳、照井佑亮とつなぎ、最後は田村聖斗が右足を振り抜いて3点目。最後の最後に拓大が勝ち越し点を挙げ、2-3で劇的な勝利を収めた。拓大は勝点を23に伸ばし、順位をひとつ上げて7位に。3連敗の山学大は降格圏外と勝点5差となり、負けられない試合が続く。


立正大学 1(1-2)2 日本体育大学 @立正大学熊谷キャンパスサッカー場

 まさかの2連敗で首位・慶應義塾大学と勝点差が開いた2位・日本体育大学。対する立正大学は、前節の敗戦で1部昇格圏外の5位に転落。勝点差2の、どちらも負けられない対戦は前半にスコアが動いた。まずは19分、立正大は渡邊啓佳が右から入れたクロスを、逆サイドの中村優斗がダイレクトでゴールに叩き込んで先制。しかし日体大もその4分後、松原海斗のスルーパスに佐藤恵介が反応。右サイドからゴール前に入れたクロスを、篠田大輝が頭で合わせて同点に追いつく。日体大は前半終盤の43分にも、相手DFのクリアボールを拾った野村海翔が右足を振り抜いてネットを揺らし追加点。スコアを1-2とし、日体大が逆転に成功する。
 1点を追う立正大は後半の頭から川上航立を投入。試合を優位に進めるが、どうしても日体大のゴールを割ることができない。日体大もきっちりとリードを守りきり、1-2でタイムアップ。日体大が4試合ぶりの白星で2位をキープした。2連敗の立正大は6位に後退した。


立教大学 0(0-1)1 慶應義塾大学 @立教大学富士見総合グラウンド

 首位・慶應義塾大学は降格圏の10位に沈む立教大学と対戦。試合は、2部リーグ残留のためにこれ以上負けられないホーム・立教大が積極的に攻撃を展開。慶大ゴールに迫るが、慶大の守備を崩し切ることができない。両チーム無得点のまま前半は終盤へ。すると41分、慶大は齋藤真之介からのパスを受けた茅野優希がゴール前でボールを収め、振り向きざまのコントロールショット。これがゴールネットを揺らし、慶大が先制する。
 0-1の慶大リードで迎えた後半は立教大が攻めあぐねる中、慶大がきっちりと先制点を守りきり試合終了。慶大が2連勝で、2位に勝点4差をつけたまま首位を堅持した。一方、3連敗の立教大は降格圏外の8位と勝点5差が開く結果となった。


城西大学 0(0-0)2 産業能率大学 @JOSAI SPORTS FIELD 第1グラウンド

 前節、立教大学との接戦を制した9位・産業能率大学と、最下位に沈む城西大学の試合は、後半にスコアが動いた。前半はどちらも決めきれず0-0で迎えた後半。産能大は54分、保竹駿斗が鮮やかなミドルシュートを決めて均衡を破る。しかし、その後は再び膠着状態となり、どちらも決め手のないままアディショナルタイムに突入。すると90+1分、産能大は佐久間翔士のロングキックを起点にカウンターを仕掛けると、流れるようなパスワークから最後は田島魁人がループシュートを放って追加点。産能大が試合を決定づける2点目を決め、そのまま0-2でタイムアップ。産能大が3連勝を収めて順位を8位に上げ、3部リーグ降格圏から脱出した。


神奈川大学 1(0-2)2 早稲田大学 @神奈川大学中山キャンパストラック内フィールド

 6位・早稲田大学は勝点1差の7位・神奈川大学と直接対決。早大はキックオフからわずか1分、コーナーキックのチャンスを作ると柏木陽良のキックに駒沢直哉が頭であわせてネットを揺らす。駒沢の3試合連続ゴールで先制した早大は29分にも追加点。前に出ていた神大GKのクリアボールを拾った柏木が、約40メートルのロングシュートを決めて0-2とリードを広げる。対する神大も、丁寧なゲームメイクで早大陣地に迫るが、早大の守備を崩しきることはできず得点のないまま後半へ。
 後半は両チーム決定機を作れず膠着状態となったが、69分に早大・成定真生也が神大・類家暁に対する危険なプレーで退場に。数的優位に立った神大だが、なかなかゴールを割ることができず、ようやくスコアを動かしたのはアディショナルタイムに突入した90+4分。左サイドから仕掛けて突破口を作ると、前田快のパスを受けた武笠隼季が振り向きざまにシュートを押し込み1点を返す。しかし、同点にまでは至らず1-2で試合終了。3連勝の早大は5位に順位を上げ4位・法大と同勝点、1部参入プレーオフ圏の3位・順大とは1ゲーム差に。神大は順位をふたつ下げ、降格圏の9位に後退した。
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