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【結果・レポート】JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦・3部第17節

2024/10/16


 『JR東日本カップ2024 第98回関東大学サッカーリーグ戦』3部リーグ第17節は、10月12日(土)に3試合、10月13日(日)に3試合が行われた。

 首位・國學院大學と2位・東京農業大学が同勝点・得失点差3でデッドヒートを繰り広げていた3部リーグだが、今節はついに首位戦線が動いた。9位・国際武道大学と対戦した2位の東京農業大学は、コーナーキックからのこぼれ球を弓氣田葵が押し込んで先制。この1点を守りきり4連勝を収めた。一方、首位の國學院大學は最下位に沈む共栄大学に2点を許す展開に。終了間際に1点を返すものの2-1で敗戦。実に9試合ぶりとなる黒星を喫した。この結果、東京農業大学が単独首位に浮上。勝点3差で國學大が2位となった。また、3位の青山学院大学は11位の亜細亜大学に1-3と逆転負けを喫したが、4位とは勝点4差が開いていたため3位をキープした。

 勝点2差の4位・専修大学と6位・明治学院大学の試合は、明学大が序盤と終了間際のゴールでリードを奪い、専大の反撃を1点に抑え2-1で白星を挙げて2連勝。また勝点1差の7位・東京経済大学と8位・中央学院大学の直接対決は、中院大が後半序盤までに4点を先取。東経大も2点を返したものの追いつけず、4-2で中院大が勝利した。

 首位に浮上した東農大以外の4試合は下位チームが勝利し、また5位・作新学院大学と10位の平成国際大学が3-3で引き分けたことで、4位から11位までの順位が大きく変動。4位には明学大が浮上し、勝点3差で3位・青学大を追う。5位の専大からは6位・作新大、7位・中院大までが勝点1差で並び、東経大は8位に後退。そして、青学大に勝利した亜大が9位に浮上し、降格圏から脱出した。

 10位の平国大、そして11位に転落した国武大は降格圏内にあるが、9位の亜大との勝点差は1。最下位の共栄大も9位とは勝点2差とこちらも接戦模様だ。

 東農大が首位を奪還したとはいえ、まだ独走態勢に入ったとはいえない状況。中位グループの勝点差が詰まっているだけに、優勝・2部自動昇格への大逆転もあれば、都県リーグ降格圏への転落もあり得る。残るは5試合で、順位はどう変動していくのか。一戦も見逃すことはできない。次節・第18節は10月19日(土)に3試合、10月20日(日)に3試合が行われる。


3部リーグ第17節 全結果・順位表





3部リーグ第17節マッチレポート



東京農業大学 1(0-0)0 国際武道大学 @東京農業大学世田谷キャンパスグラウンド

 首位・國學院大學を得失点差3で追う2位・東京農業大学は、リーグ前半戦では上位チーム相手に白星を重ねた9位・国際武道大学と対戦。アウェーで敗れた雪辱を果たしたい東農大だが、主導権を握りながらも国武大の堅固な守備を崩しきれず膠着状態に。

 0-0のまま迎えた後半、均衡が破られたのは60分だった。東農大はコーナーキックからのこぼれ球を弓氣田葵が押し込んで先制すると、この1点を守りきって4連勝。同日開催されていた試合で首位・國學大が敗れたため、東農大が第13節以来となる首位に返り咲いた。敗れた国武大は降格(参入プレーオフ)圏内の11位に後退した。


中央学院大学 4(2-0)2 東京経済大学 @中央学院大学つくし野総合グランド

 勝点1差の7位・東京経済大学と8位・中央学院大学の直接対決。3連敗中の東経大に対し、中院大は前節でアディショナルタイムのゴールで接戦を制し、降格圏を脱け出した。中院大のその勢いがこの試合で爆発した。序盤は一進一退の攻防戦となったが、23分、中院大は栗原大河のロングパスに坂本治樹が抜け出す。これを止めようと前に出た東経大がクリアミスし、坂本が無人のゴールにシュートを決めて先制点を挙げる。坂本の2試合連続ゴールで均衡を破った中院大は前半終了間際の45+5分にも玉置侑がミドルシュートを決めて追加点。2-0で試合を折り返した。

 勢いに乗った中院大は後半開始直後の47分、中盤でボールを奪うと玉置がスルーパス。これを受けた坂本が一気にペナルティーエリアに侵入。GKとの一対一を制して3点目を挙げる。中院大は54分にも、中山葵の逆サイドへのクロスを坂本が頭で落とし、田中豪が蹴り込んでゴールネットを揺らす。中院大が4-0と東経大を突き放した。対する東経大もその4分後に伊崎耕紀がドリブル突破でペナルティーエリアに侵入。最後は清水俊希が決めて1点を返すと、66分にもコーナーキックの流れから駒田晴生が右足を振り抜いて追加点。4-2と点差を縮めるが、東経大の反撃はここまで。東経大は終盤に退場者を出したこともあり、同点に追いつくことなく4-2のまま試合終了。両チームの順位が入れ替わり、中院大は7位に浮上し、東経大は8位に後退した。


共栄大学 2(1-0)1 國學院大學 @共栄大学サッカーグラウンド

 最下位に沈む共栄大学が大金星。首位・國學院大學相手に2点を先取し、逃げ切って6試合ぶりの白星を挙げた。低調な滑り出しとなった試合、どちらも決め手を欠いたまま前半は終盤に突入。スコアレスで試合を折り返すかと思われたが、共栄大は44分に左サイドから攻撃を仕掛けると、齋藤柊斗のグラウンダーのクロスを馬場翔太が折り返してゴールネットを揺らす。

 前半終了間際に先制点を挙げた共栄大は、57分にも安倍颯汰が2試合連続ゴールを決めて追加点。首位相手に2点を先取する。2点のビハインドを負った國學大も、その後は共栄大に攻め込む回数を増やし、84分に成田翔紀のパスを起点にチャンスを作ると、最後は田中琢人がゴールを決めて1点を返す。しかし、その後は共栄大が守りきり、共栄大が2-1で勝利。最下位は変わらないながらも、11位との差を勝点1に縮めた。第8節以来、9試合ぶりの黒星を喫した國學大は首位を陥落し2位に。首位の座を東京農業大学に譲る形となった。


青山学院大学 1(0-0)3 亜細亜大学 @青山学院大学緑ヶ丘グラウンド

 3位の青山学院大学は、自動降格圏を脱した11位の亜細亜大学と対戦。試合は両チーム決めきれず、得点のないまま時間だけが経過。だが前半終了間際の44分、青学大・森夲空斗が先制点を決めたかと思われたが、これはオフサイドでノーゴールに。結局0-0で試合を折り返した。

 青学大は前半の42分に高橋悠、後半序盤の53分に木村匠汰を投入するなど早めの選手交代で試合の流れを引き寄せようとする。すると60分、青学大はスローインから頭でボールをつなぎ、磯村慶人のクロスに森本がヘディングシュートでネットを揺らす。森本の"2度目のゴール"で、今度こそ青学大が先制点を挙げた。しかし、ここから亜大が反撃を開始。70分、亜大は最終ラインから素早いパスワークでチャンスを作ると下間蓮之介のクロスに大石翔希が体勢を崩しながらもシュートを流し込んで同点に追いつく。さらに80分、亜大は大山比呂の右サイドのクロスをゴール前の三宅貴志がトラップして収めると、DFに囲まれながらもシュートを蹴り込んで追加点。亜大が逆転に成功する。亜大は終了間際の90+2分にも安部僚馬がダメ押しのゴールを決めて1-3に。亜大が後半に3得点を挙げ逆転勝利を収めた。亜大はこの勝利により降格圏(3部参入プレーオフ出場)の11位から圏外の9位に浮上した。


作新学院大学 3(2-2)3 平成国際大学 @作新学院大学サッカーグラウンド

 2部参入プレーオフ出場圏内まで勝点2差に迫る5位・作新学院大学と、3部参入プレーオフ出場の降格圏から抜け出したい10位・平成国際大学の試合は、最後まで目の離せない得点の奪い合いとなった。先手を取ったのは作新大。9分、吉沢友万が左サイドから速いグラウンダーのパスを入れると、これを井出蓮が受けてループシュートを決める。平国大も21分、松本琉聖がペナルティーエリアに侵入し相手DFをかわしてシュートを放つが、これはGKが弾きゴールならず。しかし逆サイドにこぼれたボールを小嶋海七がダイレクトで押し込んで同点に追いつく。平国大は31分にも松本がミドルシュートを決めて逆転に成功。だが平国大は40分過ぎ、右サイドからペナルティーエリアに侵入しようとした作新大・秋元泰喜を倒してペナルティーキックを献上。作新大は43分、井出がこれを冷静に沈めて試合を振り出しに戻した。

 後半は前半と一転、両チーム攻めあぐねる展開となりなかなかゴールを割ることができない。それでも75分、平国大は屋宜和真の左からのフリーキックを佐合海哉がダイレクトで押し込んで3点目。2-3と再び勝ち越した平国大が作新大の攻撃を跳ね返し、このまま終わるかと思われた。しかしアディショナルタイムの90+4分、作新大・吉沢がペナルティーエリア内にロングキックを放つと、これを頭でつなぎ最後は須藤巧が右足で合わせて劇的な同点弾。最後の最後に作新大が追いついて3-3とし、勝点1を分け合った。この結果、作新大は順位をひとつ下げて6位に。平国大は11位のままで順位の変動はなかった。


明治学院大学 2(1-0)1 専修大学 @明治学院大学横浜キャンパスヘボンフィールド

 連敗阻止で2部昇格圏(2部参入プレーオフ出場)の4位を守りたい専修大学と、2連勝で昇格圏内入りを目指す6位・明治学院大学。勝点2差の対戦は、序盤から明学大が試合を優位に進めて専大陣地に攻め込む。明学大は10分、GK奥田剛史が放ったロングキックを専大DFがクリアミス。これを拾った鈴木燦次がそのままペナルティーエリアに侵入し、GKの頭上を狙いシュートを突き刺した。ラッキーな形で先制した明学大だが、その後は攻めあぐねて追加点ならず。1-0リードのまま前半を終了した。

 後半に入ると専大も攻勢を強めて明学大ゴールに迫るが、明大も専大の攻撃を跳ね返しゴールを許さない。終盤にかけては両チーム積極的な選手交代で試合を優位に運ぼうとするが、決め手のないまま試合は最終盤へ。すると88分、明学大・伊井舜哉が中盤で専大のボールをカット。田中颯真のスルーパスに大竹駿が抜け出し、GKとの一対一を制してゴール左上にシュートを放ち追加点を挙げる。決定的な2点目をマークした明学大だったが、その3分後には専大もコーナーキックから仲本隼翔がヘディングシュートを決めて2-1に。1点差に詰め寄った専大だが、残り時間は少なく2-1のままタイムアップ。上位の専大を直接下したことと5位の作新学院大学が引き分けたことで、明学大は昇格圏内の4位に浮上。敗れた専大は勝点1差で5位に後退した。

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